経机の補修が終わって 

歴史というものは 国や人だけに限ったものではなく

「もの」にもある


あの震災による津波で 家の中を彷徨い

傷だらけになっていた 我が家の経机(仏具)もそうである


1月になってから 丁寧にクリーニングした後

傷穴にパテを埋め やすりをかけて 色を塗り 

やっとクリア塗装まで終わった


どんなに頑張ったところで 

素人作業なだけに 新品のようには戻らない


経机については

じっくりと観察すれば 分かるレベルまでは修復できた


あの津波の真っ黒い泥水で汚れたものだけに 

修復しないで 新しいのを買えば良いのにと言われたならば


修復は是だと応える


傷だらけになっただけのことで 修復すべき価値があると思った


何よりもこの仏具は 津波被災したという歴史があるのだから


一番傷んだ脚も クリア塗装後の感想と仕上げが終わり

経机本体に組み付けた


これで 経机の補修は終了 


次は 妻の実家の仏壇本体


津波に浸かり 10年もの時間をおいて

そのまま乾燥してしまったことで  

あちこちに塩の結晶がでてきたのを発見している


津波被害の際に 運よく仏壇が動かなかったこともあり

これまでの放置にもつながっている 

 
震災後は 私が腰を酷く患ったため

一度も引っ張り出して 確認すらしていなかったのだ・・・


見えない部分でも 

真っ黒い泥の汚れや塩の結晶があるものと思われる


義母が私の家に居るので 

妻の実家は 住人不在の状態
 

そこにある大きな仏壇を どうやって仏間から引き出すか

それは 私ひとりでの作業となる 


脚の悪い妻に手伝わせる訳にもいかない


かといって このコロナ騒ぎで 

友人の手を借りる訳にもいかず


仏壇を引っ張り出そうと 作業用ロープを購入した 

後ろにぐるりとまわして 手前に引き出そうという魂胆


引き出さないと すべてが始まらない


仏壇は 代々のご先祖様の住まいなだけに

簡単に新しいものに替えるべきではないと思うので

これもまた 修復の対象と考えている 

でも いざとなれば 諦めも肝心 


もし仏壇を 我が家に置くことに耐えられないほどに

劣化していたならば 新しいものを買うしかない
 

何であれ 引っ張り出さないと 何も進まない


状況を見極め 早々に結論を出さないと・・・

 

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