静かに暮らすということ
季節にしては 少し早い気がするが 自宅の南庭に アキアカネが飛び始めた 夏も終わりに近づいているというのに 今日の最高気温は 気仙沼では 今夏最高の35度を少しだけ越えた 暑さに弱い私にとっては 実に最悪で 少しばかりキュウリの手入れを 20分ほどしたら 日陰での作業だったとはいえ 体温が上昇により頭痛が始まったので 室内に避難した ひと株だけ植えたキュウリの苗は 蔓を増やして 生長点を切らない作り込みをしているので 土の上は 下ろしている蔓でいっぱいになっている エアコンの効いたリビングに戻り ふうとひと息ついて 氷で満たされたアイスコーヒーを飲む そして こんな時はいつも 私の前世は かなりの北方民族なのかもしれないなどと 勝手に思い込むのである さて 今年70になる私だが 振り返ると いつも自分に自信がなく どう生きたら良いかを 常に模索し続けてきた人生だった 内向きの性格の私は 賑やかな場所や 人が混み合う場所を得意とせず 森の中の静かな暮らしを切望し 今に至っている 56歳の時のことだが 病気休暇を取らねばならないほど 腰を悪くした 3か月の休暇を経て 仕事に復帰したものの 身体的な限界を感じたことで 58歳で早期退職した 同学年の妻も ほぼ同時期に 足の骨のひとつが壊死してしまい 人口骨に置換えた後 復職はしたものの 妻も同様に 仕事を続けることが厳しくなり 退職したのだった 仕事から解放され 夫婦一緒に 静養することを主眼に 森に囲まれた自宅で 自分と向き合う 静かな暮らしが始まった ところが・・・ 自分の過去の記憶と向き合うことが ふとした時に何度も繰り返され 過去の失敗の数々が 幾度となく 私の頭の中をよぎっていくという 願わしくない状況になってしまった 今更ながら 解決する筈もないことなのだから 忘れようと心に言い聞かせてはいるが 何度も 何度も 同じことの繰り返し こうやって 自分の人生は進むのだと 今更ながらも 自分の年齢に教えられる日々 退職して 既に12年になるというのに 未だに 過去の失敗に囚われてしまう自分に がっかりするばかり 失敗の記憶を振り切って 前を向くしかないというのに・・・ 静かな暮らしというものは やはり 安易なことではないようだ・・・