本州一と評されるドライブコースを走る

6月7日
窓から進入してくる騒音で、早くに目が覚めた。
森の中の我が家とは異なり、ここは青森の中心街だった・・・

トイレを済ませ、鏡を見て・・・・がっくり。
顔が真っ赤で、少し腫れていた。
軽微な火傷状態だった。

タオルを濡らして、少しでも熱を取ろうと考えたが、
それもまた、その場限りのことで・・・

朝食のため、真っ赤な顔のままレストランへ・・・・。

日焼けに弱く、いつもこうなってしまうため,
昨日は、帽子を被っていたのだが,
さすがにこの時期の紫外線だけに、容赦ない。

伏目がちに朝食を済ませ、大きな荷物は部屋に置いて出発。

真っ直ぐに向かったのは、太宰治の生家である金木の斜陽館。
かつて私は、公的管理に移管される前に行ったので、
かれこれ30年ほど前に訪れていた。

ここは妻のたっての希望。

公的管理になって、かなり修繕され、環境が整っていた。
「以前来た時は、ほんと酷かった・・・・」と私が言うと,
「そうなんだ~」と妻・・・
初めてというのは、時には幸福なのかもしれない。

正直なところ、私は気乗りしてはいなかったのだ。
以前のままだったら、目も当てられないからだった。
妻を連れてきたことに、安堵した。

しかしながら、私にはお目当てがあった・・・
芥川賞欲しさのあまり、選考委員だった川端康成宛に書いた
「芥川賞をください」と、執拗に懇願する手紙だった。

それは、あった・・・
長い手紙だったが、しっかりと最後まで読んできた。
太宰の粘着質が、理解できる文面だった。

だからこそ、あれだけの作品が書けたのだろう。
様々な逸話を残した作家だからこそ、
極めて独自性の高い作品が、多いのだろうと納得した。


斜陽館を出て、車に戻ると,車中はまるで真夏の暑さ。
エアコンが効くまで、しばし我慢しながら車を走らせる。

顔が熱いため、エアコンの冷たい風を、
直接顔に当てながら、運転する。


十三湖の道の駅に着くと、妻は嬉しそうに車から降りた。
十三湖はシジミの産地で有名なのだ。

妻は、余程気になっているものでもあるのか?
でも妻は、シジミは嫌いな筈・・・。

私の頭の中には???がたくさん並んでいた。

妻が買ったのは・・・・
何のことはない、砂糖不使用のブルーベリージャム!?
なんでここで・・・ジャム??

もちろん、妻が嫌いなシジミは、いかなる商品があろうともパス。
そんな私は・・・シジミは嫌いではないが、あえて食べなくても無問題。

・・・でも折角ここまで来たから、シジミを買っても良かったかな・・・・と
私は自問自答。


さらに車を走らせ、小泊浜の道の駅に11:30頃に到着。
駐車場から日本海側を見ると・・・おぉ~北海道も見えた。
写真には、うっすらと北海道の松前半島が見える。

即座に妻は、事前にリクルート社の情報雑誌でも目にしていたのか、
「ここはメバルのお料理が食べられるんだって。」と・・・

正直、まだお腹は空いていなかったが、
「妻は食べる気、満々で・・・」
普段はダイエットを気にしている妻だったが、大幅に解禁のようで・・・

メバルの煮付け、お造り、イカ刺しという贅沢な昼食。
お腹空いてなかったけど、うんまかった~~!

さて、この小泊浜から始まるルートが、
竜飛崎をゴールとする「竜泊ライン」と呼ばれる、
陸上自衛隊が造った道路。


ここは、絶景道路として、本州一とも評されている。
さらには日本全国でも、第二位の評価がなされているようだった。

今回の旅行は、ここを走りたかったのが、私の一番の願い。

数年前に来たが、その時の車はスバルの6気筒アウトバック。
6気筒だけに速い車であることには変わりないが、
今回のWRX S4には、到底敵わない。

海岸線の際を、蛇行しながら、一気につづら折れとなり,
急勾配も含めて、まるで「竜が天に昇るよう」とは・・・
「竜が飛ぶ姿」だから竜飛・・・まさにその通りの道路。

平日ともあって、変速プログラムを最速のスポーツモードにし、
右・左と繰り返す九十九折れの上り坂を、一気に駆け上がる。
タイヤが悲鳴を上げることもなく、車体がミシリとも言わない。

6気筒アウトバックとは、まったく別物のスパルタンさ・・・

あっという間に、展望台に到着。
車から降りると、ゴムが焼ける強い臭いがした・・・
タイヤに触れてみる・・・かなりの高温になっていた。
そして、溶けたタイヤのゴムが、触れた指先の爪に残った。

眼下には、白く輝く竜飛の灯台が見えた。
対岸は北海道・・・かなり近く感じた。

小泊浜から離れて間もなく、民家は途切れ、
小高い海岸線の左右にうねる道から、
頂上に向かって、短い距離で駆け上がるのだ。

勾配も強く、非力な車では、厳しいことは事実。

上り口で、先行していた軽自動車がいたが、
速度差が大きいことから、申し訳ないが、パスさせていただいた。

このコースを楽しむなら、ハイパワー車がお勧め。
私も、スバル製の愛車の楽しさを満喫した。

助手席に乗っていた妻はというと・・・
「怖くなかったよ。」と一言。
「車がしっかりしている感じで、不安なし」とのお言葉・・・

助手席のプロである妻は、車の評価が厳しいのが常だが、
妻もWRX S4は乗っていて、不安がないという。

実は私・・・もっと飛ばしたかったが、
まだ愛車の慣らし運転が終わった程度なので、
これでよしとした。

なお,この竜泊ラインについては,
他者の多くの優れたレポートがある。
気になる方は,検索されると宜しいかと思う。

2度目となる妻の、竜飛崎の印象は、
「なんだか前よりも寂れている感じがする。」と・・・
確かにそう思えた。
というのも・・・土産品を売るお店も活気がなく、
シャッターを閉じている店もあったのだった。
平日に来たからなのだろうか?

きっと今は、対岸の函館が、
新幹線開業の賑わいを呈しているのだろう。

竜飛崎灯台の下から振り返り、
駐車場方向も含めてのパノラマ撮影。
海峡方向で、右側遠くに見える陸地は、下北半島の大間崎
左側の僅かに見える陸地は北海道の知内と思われる。

写真には写っていないが、肉眼で函館山も確認できた。

同じくパノラマで、もう一枚
上の写真のさらに右側
左に太平洋、右に日本海を望む。

3枚のパノラマ写真は、なんとiPod touchでの撮影。
コンパクトデジカメを持っていったけど、一度も使わず。
もっぱら、デジタル一眼レフと、iPod touchだった。


さて、もうひとつ、私が気になっていたのは、
あの北海道新幹線の、海峡トンネル入り口である。

竜飛から、すれ違いも大変なほど狭い道路を三厩方向へと進み
今別町に入ると、その看板は突然現れた。

うっかり入り口を通り過ぎてしまい、戻ってきた。
到着後、運よく15分ほどで、新幹線が通過するというので、
デジタル一眼レフを出して、位置取りする。

鉄分の多い方々(鉄道ファン)のために、
撮影用の見晴らし台まで完備されていたのには驚いた。

随所に「撮り鉄(とりてつ:鉄道を撮影する趣味の方々)」対策の
安全配慮が施されていたが、
柵を越えて、少しでも線路に近づこうとしていたのか
草が生えない場所が多く見られた。

しばらくして、トンネル方向から長いブザー音がして、
ロングレール特有の走行音が、次第に大きくなってきた。
すると・・・・
キター!!!

ズルして、連写モードで撮影した。
「なんとか撮れてりゃいいや・・・」くらいの軽いノリ。
妻は近くのベンチに座って待っていた。

通り過ぎると、妻が「お~~~!」って,声をあげて驚いていた。
「こんなに近くで、普通に走っている新幹線を見たのは初めて。」と妻

断っておくが、私は「撮り鉄」ではない。
鉄分は少なく、極めて貧血な輩である。

なので、三脚も使わず、手持ち撮影なのだ。
それも、50mmレンズの撮影といえば、納得していただけるだろう。


トンネルとお別れし、この日の予定はすべて終了。

いつの間にか、顔の火照りも楽になり、
荷物を置き去りにしてきたホテルへと向かう。

夕方5時ちょうどに到着し、
昨日と同じく、6時半に夕食となる。

和食を堪能した・・・ちなみに写真を撮り忘れた・・・失敗。


翌日8日のお天気は、小雨模様。

青森から八甲田を抜け十和田湖へと向かうルート。
かつて、この逆ルートは2度走っているが、
今回は、季節が良いことから、期待が持てた。







コメント

shibata さんの投稿…
津軽半島のドライブコース、堪能されましたね。
スバル車愛好家としては嬉しい記事でした。
我が家は末弟分ですが・・・・

日焼けがひどかったのですね。
次男が同じようなたちで・・・他の家族は色黒でそんな心配がなく・・・・オロオロした事があります。
体内に熱がこもってしまって大変でしたね。
オゾン層が破壊され、気を付けないと・・・
もう落ち着かれたでしょうが、お大事になさってください。
mistyhill さんの投稿…
コメントありがとうございます。
スバルの虜になって、良かったと思っています。(苦笑)

そうなんです。熱がこもってしまい、しんどかったです。
お陰様で、今は落ち着いていますが、
これから畑仕事です。
しっかりと対策して外に出ます。

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