贅沢な温泉宿を楽しむ2

重い介護疲れを癒すため

近場でもある松島海岸の温泉宿「一の坊」で

1泊ではあるが おいしいものをいただき

ゆったりと温泉を楽しんできた


利用した部屋は 松島湾が一望できる5階の部屋で

足の悪い妻と 腰の悪い私が選んだのは

当然ながら ツインベッドのお部屋


身体にトラブルをかかえた前期高齢者には 丁度良い部屋を選んだ 苦笑


写真の椅子の座り心地も好ましく 

妻も私も 不満はなかった


ホテルの客室にある椅子の多くは

私たち夫婦にすれば 不満点が多いのが常だったが

今回のこの椅子は
 
非常に稀な 合格レベルだった


椅子に座り 広い窓の外に目をやると

眼下に ホテルの庭園が見えた


有名な中島健氏が手掛け

7000坪の広さだという・・・


とはいえ 歴史的価値を持たない庭は・・・


外を眺めながら 上げ潮の潮目に

私の視線は 奪われていた


潮の流れがとても速く 潮目までしっかりと出ていた・・・
 

「この辺りは かなりの浅瀬だったよなあ」と思った途端

ある記憶が 大量に蘇った


「そうだ ここは高城川が流れ込んでいたんだ」


高城川は 全長が7kmとちょっとという

疑問が湧き出るほど 短い流程


それもその筈で この川には

時代を越える 壮大な歴史ドラマがあった


かつて この北部には

品井沼(しないぬま)という 伊達藩内で最も大きな沼があり

水害に悩まされながら 住民は 細々と暮らしを営んでいた


関ケ原の戦いを終え 江戸幕府が開かれた後 

伊達藩政も安定し始めた 1600年代後半のことだった
 

当時の伊達藩4代藩主 伊達綱村が命じて

より多くの米を育てるために 広大な品井沼を干拓することとなった


大量の水を 効率良く排水するために 

最短のルートが選択され この湾に排水する計画が立てられた


農民が木製の農耕器具を使っていた時代に 

鉄の道具が大量に集められ

松島丘陵に トンネル(元禄潜穴)を開け

この湾まで掘り進んで

品井沼の水を排水したという


しかも 全長の高低差が 

驚くことに 僅か1.5mという

当時としては 超難工事だったことは紛れもない事実


僅かな高低差を 生かすため

夜間に 提灯を糸で繋げて その糸に油を流して

高低差を見定めながら 掘り進んだという・・・


もちろん この時代だけに 

日当を払えず 意図的に死者を出すなどの黒歴史もあったという


少しばかり歴史好きな私は この品井沼干拓事業の規模を体験したくて

30代半ばのころ 何度か鹿島台町を始めとし この地を訪れて 

あれこれと調べていた・・・


現在の高城川は 明治時代に大きく作り変えられ

さらには 昭和時代の激甚災害指定(水害)を経て 

排水事業も改修に改修を重ね 今に至っている


高城川のことが 記憶の隅に追いやられていたことに

苦笑いしてしまった・・・


この風景を見たら  

今度は 干潮時の風景を見たくなっていた・・・


妻が椅子から立ち上がったので

そろそろ 宿の散策でもしようかと思った時だった


初めはカラスかと思ったが

「ミサゴだ!」と声を上げてしまった

画面では分かり難いが

猛禽類のミサゴが 隣の部屋の軒先に留まっていたのだった


これほど近くで ミサゴを観察できることは 

驚き以外の何物でもなく

しばし 興奮してしまった私・・・


もちろん妻も 驚いていた


双眼鏡を持参していれば 羽根の色合いとかが分かり 

もっと 楽しかっただろうなと思った・・・


部屋を出て ひととおり館内を散策した


併設施設として 著名な芸術家である藤田喬平氏のガラス美術館があり

その美術館も無料で見学できた 


「海の見えるラウンジ」に戻り 

私は コールドクレマコーヒーとクッキーをいただき

妻は生ジュースとジェラートアイスクリームを うれしそうに食べていた

もちろん ビールサーバーもあったが 

それは まだ我慢・・・


ゆっくりと館内の施設散策を終えて 部屋に戻り

少し休憩してから 17時からの夕食会場に向かった


レストラン「青海波(せいがいは)」に入り

まず最初に驚いたのが その天井だった

父親が 建築設計士だったこともあり 

どのように作られたのか 「門前の小僧」の私は

とても気になった・・・


夕朝食ともに この会場での食事となるが 

和洋のどちらでも すべての料理を自由に何度でもいただける


そんなサービスを経験するのは初めてのことで

妻も私も 完全に田舎者状態だった

上の写真は 選んだ料理のほんの一部で 

すべての料理が 注文を受けてから仕上げられ

温かいものは温かく 冷たいものは冷たいままで

とてもおいしい状態でいただけた


私も妻も 次は何をいただこうかと悩みながらも

妻はノンアルコールのスパークリングワイン

私は ビールをいただきながら

たくさんのお料理を楽しんだ


気仙沼在住なため おいしい海産物を日常的に食べてはいたが

この「一の坊」には たくさんの料理人がいて 

それぞれのポジションで 和洋を問わず

最高の状態の料理を提供してくれるだなんて

そんな贅沢を経験したことはなく

しかも 

選び放題で お代わりも自由・・・・ 


鰹水揚げ日本一の気仙沼在住なのに

その鰹の藁焼きの絶品さに驚き

マグロの握りや 牛タンの炭焼きまでも 

お代わりをしてしまった・・・苦笑


食事後は ジャズピアノの生演奏 

そして バーカウンターでのカクテルなどもすべてサービス・・・


部屋に戻り 少し休んでから シャワーを浴びたが 

シャワーヘッドがリファだったことに驚いた


リファのシャワーは 初の体験だったが

驚きの使い心地だった・・・贅沢w~~


私がシャワーを浴びている間に 

妻は 階下にある「庭がスパ」という

岩盤浴・サウナ・内風呂に向かった


妻が部屋に戻ったが 内風呂だけを楽しんだ後

アイスクリームを食べてきたという・・・笑


部屋でシャワーを浴びて リラックスしていた私は 

眼下の庭園の 夜景を眺め

そして

庭園の夜景に見惚れてしまった・・・


歴史的ではない人工物には あまり興味のない私だったが

さすがにこれには 参った・・・


食事の際のビール2杯の酔いが醒めたこともあり

階下の内風呂に入ってきた


泉質は アルカリ性単純泉で ph8.6という数字に期待をしていた


湯船に入っている時は とろとろの泉質だったが

さすがに期待していたほどのものではなかった


というのも

我が家から ほぼ同時間で行ける 

花巻の佳松園には敵わなかったのは事実だった


佳松園のアルカリ度は ph9.0で

湯上り後も 肌のすべすべ感は素晴らしく

アトピー肌の私には 最高の泉質だった


妻も 佳松園の泉質には 感動していて

一の坊の泉質は・・・


とはいえ 

料理人が 注文を受けてから仕上げた料理を

思う存分楽しめるという 異例のビュッフェ形式で

しかも アルコールも ワイン ビール 日本酒が

多種類用意されていて 

それもまた お代わり自由・・・


こんな料理を提供できるだなんて 驚くばかり・・・


湯上り後 部屋でのんびりした後

「海の見えるラウンジ」に行き 


もう一度 ビールをいただき 

部屋に戻って就寝した


続く


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