夢のような時間
お盆が終わった
今年のお盆の期間は 気仙沼市も
過去に類を見ないほどの観光客が押し寄せ
数多くの他県ナンバーの車が走り
物産館などは かなりの賑わいを見せていた
我が家でも 娘と息子がタイミングを合わせて
家族を連れて帰省してくれた
娘も息子も国家資格の専門職で 糧を得ているが
仕事の性格上 お盆休みが
なかなかうまく取れないため
これまで 同じタイミングで帰省したことがなかった
ましてや コロナ禍で生まれた
一番小さな孫が3歳になり
孫娘だけ4人が揃ったら さぞや賑やかだろうなと思ってはいたが
仕事の性格上 一緒になるだなんて 夢のまた夢だった
それが今回
娘と息子が連絡を取り合い
私たち夫婦の ささやかな夢を実現してくれたのだった
そして
静かな暮らしが 再び始まった今
「あの時 こうだったね」と
ジイジとバアバが 笑顔の記憶を話題にして
「楽しかった」 「面白かった」と繰り返す
単調な暮らしに 色彩が生まれた
老いを生きるとは こういうことなんだと
自分たちの今を 実感する
積み上げてきた 静かな暮らしが
また新たな花を咲かせた
そんな気がした
孫たちが使用した
タオル類の洗濯物を取り込もうとして出たバルコニーから
南庭を見下ろす
3歳の孫が 庭を走りたいと言って
ほかの3名の孫も 一緒に走りまわった草地の庭
あの時の姿が蘇る
子供たちが進学で家を離れてからは
この庭に記憶されているのは 手入れをする私の姿だけだった
いつの日からか
孫たちが走る日が訪れることを願い
草を刈りこみ 管理し続けてきた
賑やかに庭を走り回る 孫たちの姿を眺め
ついにこの日が来たと 笑顔になった自分がいた
このような時間を与えてくれた子供と孫たちに感謝し
さらには
この年齢まで 生きて来れたという 運の良さにも感謝している
脚の悪い妻も このお盆で 少し無理があったようで
痛む両脚を 痛み止めを貼り
自分のソファで オットマンに足を載せて休養する時間が増えた
かくいう私も 久々に強い腰痛が発生し
歩く姿も不自然なものとなり
痛み止めのお世話になっている
夫婦そろって うれしい記憶と痛みでのリバウンド
痛みは 収まれば 忘れてしまうが
幾度となく繰り返されるであろう
私たち夫婦の会話で強化され続ける
うれしい記憶というものは
消えることはない・・・
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