ワラビを煮る

昨日のことである

お隣りの80歳にならんとするお婆さんが 
朝から道路きわの草むらに踏み込んで
ワラビ採りをしている姿が見えていた

するとお昼過ぎに
我が家のチャイムが鳴った

出てみると

そのお婆さんが 額に汗した姿で
「食べてけらいん」(食べてください)と
一束のワラビをくださった

お隣のお宅は 大津波で家を失くし
引越しされてきた

感謝の言葉とともに ありがたく頂戴し
早速 下処理を終え水に晒した

例年なら 多くの山菜採りの車が往来するのだが
緊急事態宣言のためか 呑気な行動は自粛されているのだろう

今 風が音を立てて 一瞬 森の木々を揺らした
西側の森の木々の中にヤマザクラがあるらしく
白い花びらが ウッドデッキに舞い降りた

すると一羽のシジュウカラが  
ウッドデッキ脇のハナミズキにとまった

咲き出したピンクのハナミズキを見るような仕草をして
すぐに飛び去った

さてと 朝食を作ろうか
簡単で美味しい「ワラビの白だし煮」にしようと思う

短時間なら 妻も台所に立てるようになってきた

あれこれと会話しながらふたりで料理というのも
実に楽しいものだ


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