鶴亀大橋を渡ってきた

高齢の義母も   新しくできた大島に渡る橋を見たいというので
妻と義母を乗せて   橋を目指して
未だに続く災害復旧の工事を横目で見ながら車を走らせてきた

津波で綺麗さっぱりと   商店街などがなくなった鹿折地区

こちらも新しくなった浪板橋(なみいた)橋を渡り
信号機を右折すると間もなく
左へ180度ターンする 爪先上がりの坂を   10数メートル登り
災害避難道路に出ると  今度は大島方向の 右へと折れる

国道4号線のある左方向に進む災害避難道路は   現在工事中

災害避難道路である新しい県道に出ると
急拵えを感じる   細かに波打つ路面舗装

車が上下に細かく揺すられながら  複数ある短いトンネルを抜け
目的の橋に出る

そこまでの道中で
すれ違った車は   超のつく高級車のアウディA8やBMWの5シリーズセダン等々
バイクも   ハーレー   BMW   KTMなどの高級大排気量車とすれ違った

「せいぜい橋を渡る程度がオチだろう」と思いながらも
良く知る大島に入る

橋を渡ると磯草地区で   分岐があり
私も一瞬   右か左かで迷ったが
緑の桜が咲く丘へと続く筈の右の道を選んでみた

亀山の西側を走る その道は
広くなったものの  違和感を感じながら走っていくと
見事に方向感覚を失った挙句
先程渡った橋のたもとに出てしまった

どうやら この道路も架け替えたらしい・・・

降り出しに戻り   今度は左を選ぶ

工事用の土砂を運ぶダンプトラックの後ろを走り
浦の浜に出ると   かつての馴染みである   浦の浜の風景は
土地の嵩上げと防潮堤工事で   風景が大きく変わっていた

まったくもって予想どおりで
橋の開通は   工事を加速させていたようだ
観光目的で訪れるのは   橋までで
橋から先は   辞めた方が望ましい

軽自動車で向かったことを良いことに
私は馴染みの道を見つけ   車を走らせた

かつてメイン道路だった   その漁協脇の道は
通過できるのか不安になるほどの状態で
少し不安を感じながらも   懐かしい道を上がっていくと

震災前に出来上がっていた  センターラインのある道に繋がった

その道に入り南を目指すと
妻は   「もっと見たい気持ちは分かるけど   今日はもう帰ろう」と・・・
義母のことを考えての発言

それもそうだと直ぐに納得し
残りはもう少し工事状況が落ち着いた頃にと思い
帰路に着いた

帰り道の道路でも   気仙沼では見たことのない外車が
すれ違い様で   複数台確認できた
妻が「神奈川ナンバーもある」と驚いていた

多くの県外の方々に来ていただき
気仙沼でお買い物をしてくださることは
何よりも有難いと思いながら

複雑な気持ちで   鹿折地区の変わりゆく市街地を抜け
埃だらけで   歩道もできていない魚町の道を走って帰って来た



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