この冬初の焼き芋と義母の反応
先日 妻と出かけたスーパーで サツマイモが眼に留まった
サツマイモなんぞ どこのスーパーにもあるのだろうけど
その いかにも焼いたら美味しそうな姿
品種は「紅はるか」というものらしく
糖分が外側に たくさん浸み出していた
そんな いかにも食べてくれと言わんばかりのサツマイモを
今日の午後
南庭の半分が陽に隠れ始めたのを機に 焼き始めた
毎度のことだが 日陰の状態でなければ
火遊びを始めないと決めているが これは防火上とても大切なこと
もちろん 使用したストーブは
昨年の冬越しに 自作した薪ストーブ
少しばかり複雑な構造にした 2次燃焼構造の薪ストーブ
気温2度と 12月2日としては異例の寒さで
時折 風速3mほどの風が吹いていたが
西風は いつも森が遮ってくれる
弱火から始めて じっくりと焼くこと1時間
義母に 焼き芋のアルミホイル包みを見せたら
いつも眠そうにしている重い瞼が
急に大きく開き 目に輝きを帯びた
すると
自分専用のダイニングチェアに あっという間に移動してきた
普段 義母は 足が痛いと言い なかなか移動したがらないのだが
その自発的な移動の速さに 妻も驚いていた
準備する妻の様子を じっと見つめ
皮をむき サイコロ状に切った焼き芋を 器に入れたら
すぐさま嬉しそうに食べ始めた義母
しかも
自発的に 口にしたことのない「おいしい」を
3度も連発したのだった
普段は 食べ終えた直後に聞いても
何を食べたか忘れてしまうのに
「何を食べたの」と聞くと「さつまいも おしかった」と・・・
これには私も驚いた
義母の介護生活を始めてから
これ以上にないほどの驚きだった
妻が
「いつもなら ウナギを食べても 寿司を食べても忘れてしまうのに・・・」と
そう 義母の短期記憶のメモリ容量は 悉く故障し
当然ながら 学習効果も 限りなくゼロの状況になっているだけに
妻の吐息ともいえる その独り言は
実りのない介護の日々を象徴しているともいえる
貪るように食べ終えようとする義母に遅れて 私も食べてみた
確かに 旨い・・・
これまでで最高の焼き加減だったのだろう
まさに極上の味だった
もちろん
焼き芋評論家の妻も 目を丸くして
おいしいおいしいと 食べてくれた
それにしても
焼き芋を見て 老人性の脳障害から覚醒したかの如く
義母の会話も弾み 夢中になって食べていた姿を見て
ふと私は
ノンフィクション映画で 名作との誉れもある
映画「レナードの朝」を思い出した
主役を務めたが 2014年に惜しくも亡くなられた
名優 故ロビン・ウィリアムス氏の笑顔が懐かしい
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