2016北海道旅行5日目 函館市内散策

7月14日(木)のことです。

函館市にある函館国際ホテルの朝は、
カツカツ・・・と天井から鳴り響く、
女性のローヒールのパンプス?の音で目が覚めた。

それまでは、実に快適に睡眠をとることができたのだが・・・。

私たちは7階の海側のツインだったが、
すぐ上の8階は和食のレストランだった。

ひたすらカツカツ・・・と歩き続ける女性スタッフの足音だった。
それは、ヒールを床に打ち付けるような歩き方で、
私は、少し靴のサイズが大き目の、
小さな足の女性を連想したのだった。

函館国際ホテルのビュッフェスタイルの朝食は、
お隣のホテルであるラビスタ函館ベイと、
日本のトップを争う品揃えで有名。

でも、2連泊予定だったこともあり、
この日は、8階での和食を選択。

そして、レストランでは、私の予想は的中。
小柄の女性で、ローヒール。


そして出てきたのは、

それは、奇をてらわない、ごく普通の食材であったものの・・・・
それぞれが、見事なまでに素材の味を生かしたもので・・・

すべてが、出汁の効いた、ほのかな旨みが光るものだった。

日常的に、うまい塩辛を食している私たちをも唸らせ、
梅干までもが絶品・・・

いやはや、お見事な和食でした。

こういう和食は、どこかで破綻しているのが常ですが、
すべての品々が、良心的かつ美味で整えたホテルは、
まったくもって初めてでしたね。拍手でした。


さて、今日の予定は、車で移動することができるため、
午前中は、じっくりと五稜郭をメインにし、
午後は、湯の川の海岸線をも楽しむことにした。

まずは、まっすぐに五稜郭へと移動。
愛車を美術館前の有料駐車場へ・・・・

五稜郭タワー展望台へと上がる。
足の悪い妻への、スタッフの気遣いに好感がもてた。

窓から外を見る。

函館山方向は、

海霧が太平洋方向から押し寄せてきて、
さながら「天空の城」のような雰囲気に、しばらく見とれていた。
※上2枚の写真はガラス越しです。

エレベーターシャフトを取り囲むように配置された展示物は、
ここ数年の間に時代考証が更に進んでいることを窺わせた。
そう・・・充実度が増していたのである。

だいぶ、ここで見入ってしまったのだったが、
本日のメインは、忠実に復元された役所の建物。

素材や建築方法まで、かつての状態を忠実に再現されているのだから、
「ここを見ないで、どこを見る?」状態の私たち夫婦。

前回訪れた際は復元工事中で、その進行状況を見たものだから、
気持ちは、もうここしかないという・・・・

堀を渡り、「切込み接ぎ」の石積み越しのタワーを撮る。

あの「箱館戦争」で激戦にまみれた石積みは、
今も堅牢なまま残る。

それにしてもなんて良い天気なんだろう。
ここまでの3日間は、日本晴れの天気で、申し分ない。

すると、お目当てが・・・

復活された役所が見えると、二人で声を上げた。
「おお~・・・やっと来れたね。」

明治維新を挟んで、僅か数年間だけだったが
ここに鎮座していた建物が、今の時代に見事に復活。

もう気持ちが急いていて、靴を脱ぐのもおぼつかない・・・
いやはや、どれだけ、ここに訪れたかったことか・・・・

妻のクラッチ(片手用松葉杖)の先端には、専用のカバーを渡され、
妻はそのカバーを付けて、入り口の段を上がる。

江戸時代末期の建築様式に目を見張る。

質素な様式でありながらも、素材は青森ヒバやケヤキ、
さらにはヒノキなどの秀でた材料を使い、

合理性と、さらには和の美意識が溶け込んだ、
あまりにも見事な造り込み。

「はあ~」と、絶句の連続。

とにかくじっくりと見学していた。
いったい、どれだけ多くの観光客に追い抜かれたことか・・・

警備の方とも、かなりお近づきになり、
あれこれと歓談してしまうまでに・・・・

冬場の足の冷たさが大変だろうということは、推測に余りあった・・・。

もちろん、説明してくださるスタッフの方には、
私も妻も、質問攻め・・・・。

歴史の知見と重ね合わせながら質問をするものだから、
スタッフも食いついてきて、最良の時間を過ごせた。

玄関を出るときに、受付の方も覚えてくださっていたようで、
「長い時間ありがとうございました。」と・・・・言われた・・・。

私も「長居しました。たいへんに楽しかったです。」と返事。

時計を見たら、なんと2時間もいたのだった。
足の痺れや、腰の軽微な痛みを忘れていた。


玄関を出ると

五稜郭タワーが・・・

そして振り返る。
見事な破風(はふ)


江戸末期の威風堂々たる姿を、今に・・・・

お庭の概観も

ここを訪れたという強い願いがあったことが実現され、
現実となったこともあって、ここから去り難く・・・・

かなりマニアックな夫婦だったことは事実だっただろう。



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