父親が始まった記念日に 子育て終了宣言
春愁
(ゆくりなく八木重吉の詩碑の立つ田舎を通って)
尾崎喜八
静かに賢く老いるということは
満ちてくつろいだ願わしい境地だ、
今日しも春がはじまったという
木々の芽立ちと若草の岡のなぞえに
赤々と光りたゆたう夕日のように。
満ちてくつろいだ願わしい境地だ、
今日しも春がはじまったという
木々の芽立ちと若草の岡のなぞえに
赤々と光りたゆたう夕日のように。
だが自分にもあった青春の
燃える愛や衝動や仕事への奮闘、
その得意と蹉跌の年々に
この賢さ、この澄み晴れた成熟の
ついに間に合わなかったことが悔やまれる。
燃える愛や衝動や仕事への奮闘、
その得意と蹉跌の年々に
この賢さ、この澄み晴れた成熟の
ついに間に合わなかったことが悔やまれる。
ふたたび春のはじまる時、
もう梅の田舎の夕日の色や
暫しを照らす谷間の宵の明星に
遠く来た人生とおのが青春を惜しむということ、
これをしもまた一つの春愁というべきであろうか。
もう梅の田舎の夕日の色や
暫しを照らす谷間の宵の明星に
遠く来た人生とおのが青春を惜しむということ、
これをしもまた一つの春愁というべきであろうか。
今日は33回目の 娘の誕生日
この日になると あれこれと昔のことを思い出す
娘が生まれてからは 本当に多くの幸せをもらった
そんな娘も結婚し しっかりとした二児の母になり
真っ直ぐに子育てに励んでいる
還暦を迎えた今となっては 幸せの淡い記憶ばかり・・・
そして毎年 春になると この詩が頭の中を占める
自分の生き方には 間違いはなかったんだと
自分に言い聞かせ 思い込もうと努めている
全ては 取り戻せない過去の時間
30歳となった息子も 人生の伴侶を決めて
しっかりと独り立ちしたこともあって
しっかりと独り立ちしたこともあって
娘の誕生日の今日
子育て終了宣言をする
子育て終了宣言をする
これからは妻と二人で
今後の自分たちのことだけを考えて 暮らしたい
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