金沢市への旅3 ~ 一乗谷朝倉氏遺跡へ ~
4月15日のこと
前日14日の夕食会は
本当に楽しい時間を過ごすことができた
半世紀も前の友 しかも大学時代の4年間を同じ専攻で過ごした友
稚拙な私にすれば その友の人間性に学ぶところがいくつもあり
その友の言葉が放つ魅力に いつも耳を傾けていた私
岩手県一関市という 東北の小さな町の出身である私は
愚直極まる性格で 思考回路も融通が利かない
金沢という 歴史のある都会生まれの友に
私は 輝きを感じていたのかもしれないだけでなく
彼のウィットに富んだ発信にも魅力を感じていのだった
大学を卒業してから ほぼ半世紀が経ち
互いに さまざまな苦労を重ねてきて
こうやって再び会えたことは ありがたいことだと思う
さて15日は
お天気は 朝から雨・・・
前日の 友からの願ってもない提案に
ありがたく甘えさせていただき
福井県の一乗谷遺跡見学となった
朝9時
ホテルの前に友が車で迎えに来てくれた
妻と私が乗り込んで 挨拶をする
金沢市周辺の遺跡としては
ぜひとも訪れてみたい場所の候補の筆頭が
一乗谷遺跡であっただけに
ありがたい限りだった
私たち夫婦にすれば 初の福井県であり
雨が流れる窓越しに見える 道路上の地名表示のひとつひとつに
心が浮かれていた
一乗谷に入り 復元町並地区の駐車場に車を停め
友は「車で読書しているから ふたりでゆっくりと見ておいで」と・・・
私たちの歩く速度は遅く
ましてや このような表示があると
そのたびに あれこれと話を交わしながら移動するという
超がつくほどのスローペース
発掘された石垣を そのまま町の再現に使っているらしく・・・
途中 どちらかが何かを見つけると
常に その話題を共有しては 話を交わすというパターンで
そのスローな私たちのペースが
友には申し訳ないと思いながら見学をしていたのだった
桜をみつけて うれしくなった
桜は 農業と結びついた 時節の報せ
そして 私たち日本人の精神性と深く結びついた樹木
この再現された町並みと 県道を挟んで向かい側に
朝倉氏の邸宅跡があり
友からも行っておいでと促され・・・
友が待っていてくれることに感謝しつつ
小さな川にかかる橋をわたり 堀を右に見て
苔むした屋根の唐門をくぐり とても広い朝倉館跡に入る
館跡では 冬の間に溜まった落ち葉を
通路脇の側溝から掻き出し 環境整備をしている方々が作業をされていて
「お疲れ様です」「お邪魔します」と声をかけて 通らせていただいた
敷地内の奥から 入口の唐門方向を見ると
この屋敷跡の束石の配置からも
その規模は 素人の私でも ある程度は想像できたが
この後訪れる 県立の一乗谷朝倉氏遺跡博物館には
この屋敷の一部が 博物館内部に復元されているということを
友に教えていただき 期待を更に募らせていた私たちだった
友が待つ車に戻り 博物館へと移動開始
友の厚意に 感謝するばかりの私たちだった
博物館の写真は撮っていないが
友からの館内展示に関する話題や 駐車場の色分けの話を聞き
館内に入ると
その場所で発掘された船着き場の遺跡を そのまま活かした展示や
一部再現された朝倉邸の造りに 新鮮な驚きをもって見学できた
素晴らしいとしか言えなかった
この博物館は必見であり
訪れてみて 本当に良かったと・・・
ひととおり見学して 受付まで戻ると
外の雨が強くなっていることに気が付いた
友は既に 車から傘を持ってきてくれていたことに
またも感謝
感謝 感謝で 帰りの車に乗り込み 帰路となった
途中の尼御前SAで昼食をいただき
午後3時半くらいには ホテルに戻った
車から降りる際 感謝を伝えたが
友が
「お互いに元気でいたら また会いたいね」と手を差し出してくれた
私は そんな寂しいこと言うなよと思いながら
涙が出そうになるのを堪えて 友の手に私の手を重ねた
走り出す車に礼をした私は 涙が流れていた
感謝の気持ちしかない
大切な友は 昔のままの人柄であった
ホテルの部屋に戻り
妻も私も同意見で 「琵琶湖周辺の歴史巡りもしたいね」と・・・
願っていた 一乗谷遺跡を見学できたことで
さらに 次の旅への想いを巡らせていた
ホテルの部屋で 30分ほど身体を休めてから
金沢で最後となる買い物に出かけたいと・・・
妻が荷物を持つことは 医師にも止められているため
私が荷物持ちとなるのはいつものこと
駅舎では
妻は 娘家族や息子家族へのお土産やら
たくさんの買い物を済ませて ホテルに戻ったが
なにやら 翌日でも魂胆があるようで
「帰り道に 高速道路のSAにも寄るよね」と・・・
15日の夕飯は 階下のコンビニで買ってきたもので軽く済ませて就寝
16日は 朝9時にはホテルを出発し
曇り空の中を 新潟に向けて北陸道を走らせ
SAにことごとく立ち寄り 買い物に付き合った・・・
新潟では 「新潟ふるさと館」という道の駅に寄り
妻は またもや買い物をし
午後4時あたりに ホテルにチェックイン
休養のため 身体を横にしてひと眠りした後
ホテルのレストランで夕食を済ませた
最終日の17日
起床してカーテンを開けると快晴で
広大な越後平野が一望できた
朝食を済ませ ホテルを出発し
この日は ひたすら帰宅の予定
風もなく 快晴で
北陸道から磐越道に入ると間もなく
藤沢周平が愛した 雪を纏った飯豊山系が美しく輝いていた
磐梯山は すっかりと雪の姿が消えていたが
裏磐梯側から見れば 雪があることは想像できた
東北道に入り 昼食には少し早い時間帯だったが
私たち夫婦のお気に入りを食べることにした
国見SAでの「鶏料理とり政宗本店」の「伊達茶漬け」
これがまた絶品で SAとは思えぬほど傑出したお味
写真は 私のオーダーで 唐揚げを加えた「唐揚げ膳」
妻は普通の 伊達茶漬け
毎度のことだが 妻には ご飯が少し多いらしくて
私のご飯の量は 妻によって追加される・・・笑
往路とは異なり
防風に悩まされることなく
無事に帰宅したことを友に連絡し 感謝を伝えた
大切な友会うための今回の旅は
いつにもまして
心に残る 良い旅となった
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