こんな晴れた日には
とても気持ち良い空が広がった朝のことである
先日の群発地震のことを忘れてしまいたい私には
外遊びの欲望が ふつふつと湧いてきた
とはいえ
毎日のようにクマ被害の報道が続いていることもあり
森の中にある我が家も 安閑とはしていられない
そこで
クマが寄って来ないよう 火遊びをすることにした
妻が先日 サツマイモを購入していたのだが
それを焼くことにしたのだった
野生動物は 火で焦げたような臭いを嫌うため
既に クマ対策として木酢液を入れたペットボトルを
カーポートにぶら下げていた
加えて
先日 東庭の手入れをする時は
ストーブ用の木質ペレットをふるいにかけて出た屑に
火を点けて 煙を出しながら 作業をするようにもしていた
そして 恒例の焼き芋
メインとなる ヒートライザー部を設けたダウンドラフト構造と
3箇所の蓄熱構造を取り入れた 自作の薪ストーブ
しかも今回は
虫食いだらけになった薪の処分をしたいと思ってのこと
安易に火が点くと予想して
細めの薪に ランタン用のパラフィンオイルを少しかけて
ガスライターで火を点けた
今回は 100円ショップで買った着火剤ではなく
パラフィンオイルを試してみたが
やはり 少しばかり難儀した
「やはり着火剤の方が良かったな」と反省
難儀しながらも薪が勢いよく燃え始め
リビングにいた妻に ガラス越しに声をかけた
既に妻は準備を終えていたようで
すぐに 用意されたサツマイモを耐熱皿に載せて
笑顔で玄関ドアを開けて出てきた
薪ストーブは 音を立てて燃え始めていた
オーブンの天板が赤くなっていないタイミングで
サツマイモを並べ 蓋をする
20分のタイマーをかけ タイマーが鳴ると天地返しをするようにし
蓋を被せて じっくりと焼き始めた
煙突の先は 無煙で
排熱により 視線の向こうの景色が少しだけ溶けていた
10分ほどで 甘そうな匂いが 漂ってきた
妻は リビングのソファで足を伸ばして休んでいた
私は 放射熱さら逃げるため
ストーブの前に置いた折りたたみ椅子から立ち上がり
片手箒で 玄関前ポーチに吹き込んでいた枯れ葉を掃除し始めた
タイマーが鳴り アルミホイルで包んだ芋の天地返しをする
2度目のタイマーが鳴り
妻に声をかけて 耐熱皿に芋を載せて渡した後
余計になった薪を片付けていたら
「残っている熱で かぼちゃが焼けるよね」と妻が
新たな包みを載せた耐熱皿をもって 外に出てきた
私は「十分に焼けるね」と言い
妻から皿を受け取り
すぐにかぼちゃを焼き始めた
かぼちゃは薄切りで用意していたようで
7分のタイマーをセットして
片づけを続けた
十分に熾火でおいしく焼けると確信し
後片付けの続きを始めた
タイマーが鳴り 妻を呼ぶ
妻は 「スープを作っておくね」と
皿を受け取り 嬉しそうに言って 家に入った
まだ 熾火は残っていたが
ストーブは そのまま放置して
手斧や火ばさみなどの道具を仕舞い込んで家に入った
手を洗う私を待って 妻との昼食が始まった
大災害を経験し
それまでの消費するだけの暮らしから
周囲にある森林資源を活用する スローライフに切り替え
試作を繰り返して 作り上げた薪ストーブ
いざという時に 役に立つ道具をあれこれと探り
特に重要な 調理用の道具は
ホワイトガソリン ガス(CB缶) 薪 蓄電池(IH)を燃料とする
多様な手段を確保できたことで
こうやって 新たな楽しみもできたのだった
とりわけ 自分の手で間伐した木材を薪にし
家の軒下に積み上げていたことも減災対策のひとつ
妻が用意してくれた 野菜コンソメのスープと
ふっくらと焼けたサツマイモとかぼちゃの食事は
初冬の明るい陽射しの差し込むダイニングで
十分過ぎるほど楽しめた
スローな暮らしとは 実に良いものである
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