久しぶりの花巻温泉宿1
前回の墓参りの記事と 時間的に話は前後するが
義母のロングステイが終わる直前の
チャンスとなったタイミングで
花巻のいつもの温泉宿「志だて」に行ってきた
運良く リーズナブルな宿代になるセールがあり
そのタイミングで予約がとれたのだった
宿に到着したのが 午後3時ちょっと前だったが
辺りは 雪になるか雨になるかの瀬戸際の気温のようで
山深い場所を流れる豊沢川沿いは
冷たい霧が 川の上に帯のように立ち込めていた
愛車を駐車場に入れて 外に出ると
纏わりつくような湿気の多い空気が
一層 肌寒さを感じさせた
荷物を降ろそうとしていたら
宿のスタッフが
停めたばかりの車のところまで 出迎えに来てくれた
いつものことだが
スタッフに 最近のクマの出没状況を聞くと
なかったとのことで 軽く安堵した
ラウンジのソファに案内され
チェックインの手続きをする際に
今回で何回目になるかスタッフに聞いたら
7回目とのこと
最初に利用したのが ちょうど10年前だった
お気に入りの宿とはいえ
決してお安くはない宿・・・
7回目と聞いて ずいぶんと利用したものだと思った
現在 このお宿は
2部屋を抜いたスイートルームを作ったことで
全24室から23室になった
あまり人に出会わず 静寂を楽しめること
そして 高いレベルの創作和食を楽しめることが
私たち夫婦のお気に入りでもある
客室は4階まであるが
クマを警戒する生活は 自宅だけにしたいので
1階の客室は予約したことがない
部屋に入り 荷物を降ろすと
さっそく私は
窓ガラスの向こう側で湯気を上げている
半露天風呂の温度を確かめることにした
すべての部屋に 源泉掛け流しの風呂があり
1階は石風呂だが 2階より上は陶製のものが置かれている
この日の豊沢川の水は いつもより白濁しており
まるで春先の雪代混じりのようで
上流の豊沢ダム周辺に積もった雪が融けて
川を濁らせていたのだと思われた
そして
畔には ハンノキと思われる黄葉樹木が散見されていた
写真には見えないが
その右側には ひときわ高木となったアカシデが
オレンジの葉を散らし終えていたようで
羽根の形の実を たくさんぶら下げていた
お湯に手を入れてみると 心地良い湯加減で
まだ館内着に着替えてもいないのに
すぐにでも 入りたくなった・・・
さて
今回で7回目となったこのお宿は
前回よりも さらに細やかな配慮が増えていた
館内着が浴衣ではなく 上下服になっていて
動きやすく デザインも洒落たものになっていた
さらには
洗面所のアメニティ入れも 篭から木製の蓋付きの箱になり
冷蔵庫の中身の変化にも驚いた
今回も ペットボトルの水2本と
有料のビールが入っているだろうと想定した私たちは
いつものように 途中で飲み物等を購入していたのだが
部屋の冷蔵庫には 缶ビール2本と
ペットボトルのお茶と水もそれぞれ2本
そしてジュースまで備えてあり
すべてがサービスになっていたのだった
しかも ラウンジでのコーヒーや紅茶までもがフリーで・・・
夜はワインやウィスキーなどのアルコールまで
無料提供となっていた
冷蔵庫の中身のことなど 実に些末なことかもしれないが
飲み物の選択は 宿でのリラックス度を大きく左右させるので
普段 節約生活をしている私たち夫婦にすれば
とても重要なこと
他にもサービスの向上がみられ
妻も「サービスが良くなったね」と妻もうれしそうだった
松島の「一の坊」で味わった
オールインクルーシブの宿は それなりの宿代になっていたが
それよりも少しお安い この「志だて」の方が
少し小振りながらも 不満無い部屋サイズと
部屋に源泉掛け流しの風呂があり
何よりも 静かに温泉宿を楽しめること
とても美味しい和食をいただけること
さらには
大好きな花巻市に出かけられることが
うれしかった
そしてそして
スタッフの笑顔はもちろんだが
その洗練された丁寧な言葉遣いは
少々日本語に五月蠅い私からみても素晴らしいレベル
美しい日本語でのホスピタリティが 高いレベルで提供され
スタッフが ここでの仕事に誇りをもっていることが感じられた
さて 旅行鞄から あれこれと取り出した後
館内着に替えた私たちは
部屋風呂ではなく 大浴場に向かうことにした
大浴場に向かう1階の廊下で
「お風呂のあとは アイスだね」と私が妻に確認すると
妻は「もちろん」と笑顔になっていた
お互いに それぞれのドアを開けて入って行った
男風呂は 私一人の独占だった
小さなお宿なので
大浴場が混雑することがないというのがうれしい
内風呂と露天風呂を十分に楽しんで
大浴場手前の読書コーナーの椅子に ゆったりと腰を下ろすと
妻が「女湯も独り占めだったよ」と 笑顔で私の隣に座るかと思ったら
すぐ脇にある アイスバーが入っている冷蔵庫を覗き込んで
「どれにしようかな」と 声を弾ませた
私も立ち上がり チョコを選び
妻はバニラを選んだ
ふたりで並んで 足を前に放り出すように オットマンにのせ
アイスを食べたあとは
本棚から私は 「後藤新平」の本を選び
再び足を延ばして 読み始めた
岩手出身の私にすれば 名だたる偉人の宝庫である岩手
その歴史は 自分にも少し誇らしく
今では 大リーガーの大谷翔平選手や菊池雄星選手も・・・
選んだ本は とても厚い本なので 短時間ではすべてを読めないが
かつて学んだ後藤新平氏の歴史観を
少しだけ増やすことができた
妻はフロントに断りを入れて
宮沢賢治の本を 部屋に持ってきて
ゆったりと読み始めた
既読ではなかった作品を楽しんでいたようだ
読み終えた妻は
どこの温泉宿に泊まっても
食事前に売店に行くのが いつものお楽しみ
ひととおり見て「かわいい」「きれい」「おもしろい」を連発する妻
そんな妻の様子を観察するのがおもしろい私・・・
食事の時間は 個室食が原則のお宿
飲み物を注文したあと
最初の献立を 目で楽しむ
毎回決まって この瞬間が一番楽しい
今日はどんな工夫がされて
そして どんなお味なんだろう?と・・・
このお宿は創作和食のレベルが高く
素材も厳選されている
特に出汁の工夫には 毎度驚かされ
当然 お味もすばらしい
毎回決まって提供される料理に
うれしいことに 気仙沼のフカヒレがある
今回は
写真では見えないが
気仙沼で1枚1000円ほどのフカヒレが
まるごと器の底に隠れていた
私たちの地元 気仙沼では
ほぼほぼ中華風に仕立てられるのがフカヒレ料理の常だが
このお宿では いつも和風で
毎回 異なる仕立て方・・・
そしてそして
やはり今回も 美味しかった~~
全てのお料理が 素材を楽しめる温度で
しかも 絶妙のタイミングで運ばれてくる
個室で すばらしいお料理を
最高の状態でいただけるという贅沢極まりないお宿
食事後は 一度部屋に戻り
ラウンジが使える時間になると
妻と少量のアルコールを楽しむために部屋から出た
アルコールが醒めてから 部屋の半露天風呂を楽しみ
気持ち良い眠りに就いた
翌朝は 夕食と同じ個室で朝食をいただいたが
毎回 満足する内容の美味しさで
我が家の朝食で判断すれば 3回分ほどの食材をいただいた・・・・笑
続く・・・
コメント