2025年5月16日金曜日

北海道旅行8 苫小牧港からのつらい夜

4月28日(月曜日)の続き


ウトナイ湖の道の駅を出発した私たちは 

フェリー乗船手続きまでに まだ時間的余裕があるため

苫小牧のイオンで 時間調整することにした


イオンに着いたら雨になった


過去の北海道旅でも 何故か苫小牧は雨のタイミングが多い・・・


とはいえ 今回の5泊6日の帯広旅は

傘が不要だったことは 何よりだった 


旅の疲れを感じ始めていたため 

少し濃いめのコーヒーが飲みたくなっていた私の目に

速攻で刺さったのが スタバの文字列だった

 

トールサイズの温かいコーヒーを飲みながら

先ずは スマホで 

今夜から明日にかけての 波高予測を見たら

風の向き 波の高さ 潮の流れのすべてに

どうにも除外できない不安要素があった・・・


「今夜は 出航前に食事を済ませて

酔い止め薬を飲んで 

早めに横になるしかないね・・・」と私


妻は 沈黙した・・・


往路は 横揺れに支配されたことで

妻は 酔い止めを飲んだにもかかわらず 

かなりしんどかったようだった

にもかかわらず 帰路では 

大きなうねりになりそうだと・・・


「帰りは 大きな部屋を予約したのにね・・・」と妻

同じく私も 

ゆったりとした船旅であればと期待をしていたが

どうやら儚い希望になりそうだった


そして 話題は

国立となってからは訪れたことのない

アイヌ民族博物館「ウポポイ」のことになった 


今回の旅で 訪れたい気持ちもあったが

次の旅に残すことにしたのだった 


国立化する前のことだが

独身時代に1回 そして数年前に妻と訪れていたが

国立化となった今 

どのように歴史の真実を整然と展示しているかを

しっかりと時間をかけて見学したい・・・

そんな気持ちを妻と共有している


もちろん 

北海道南部に集中している縄文遺跡群を見学したい・・・


次回の北海道旅は

今のところ構想でしかないが・・・


青森まで 内陸経由か海岸線経由のどちらかで向かい

青森からは 海峡フェリーで函館着

函館の主だった観光地は 何度も訪れているので

混雑する場所を避けて

函館周辺の縄文遺跡群と 

北海道駒ケ岳の山体崩壊が造った地形と

噴火で堰き止められた大沼も含めて 

少し高い所から この目に焼き付けたい

さらには

森町 八雲町 長万部を回り

歴史的にも 北海道にとって

欠かすことのできない工業の町 室蘭も

時間をかけて巡りたい

もちろん 函館市街地と同様に

大規模なトンボロ(陸繋砂州)による

室蘭の町の成り立ちにも強い興味がある

そこから

ウポポイで まるまる一日を過ごし 

苫小牧から仙台港に戻る

そんな旅をしたいと思っているからである


そんなことを妻に提案したら

うれしそうな顔で 同意してくれた 


話は今回の旅のことに戻った


今回の旅で楽しめたことはいくつもあった

美味しいこと 歴史のこと

そして 

繰り返された火山の噴火による火山灰と同様に

数多くの河川の浸食により 

信じられないほどの河岸段丘が形成され

さらには 

人の手によって切り開かれた広大な十勝平野のこと・・・


頭もお腹も充実した旅だった


身体も温まり 移動の疲れも 少し和らいだところで

そろそろ乗船手続き開始の時間になった


イオンからは 

車で10分ほどでターミナルに到着


手続きは出航2時間前までに完了しなくてはならず

手続き後は 長い待ち時間になる 


これまでもそうだったが

苫小牧のフェリーターミナル内のショップは

妻が大好きな場所で

当然 買い物も多くなる・・・

「車に積める範囲にして」と私


楽しそうに 買い物している妻


乗船時間となり 車の中で妻と待機し

「いしかり」の4デッキに誘導された後


エレベーターを使って予約していたセミスイートの部屋へ・・・


 

このブログ内でも過去に記事にしたが

「いしかり」のロイヤルスイートやスイートも利用したことがあるが

独立した洗面台や


広いバスルームがあるので

広過ぎない この部屋のサイズ感が 

私たちにはちょうど良かった


窓の外を眺めると


車の乗船が続いていた・・・

レストランの開業時間に合わせて 早々に食事を済ませ

船も出航していたので 

真っすぐに部屋に戻り 酔い止め薬を服薬した


往路の「きたかみ」でもそうだったが

「いしかり」のレストランで提供される料理は

かつての太平洋フェリーとは全く異なり

決して 褒められたものではなかった・・・


あまりにも酷い 物価上昇のため 

おそらくは 材料費の節約なのだろう


薬の効果が出てきたころを見計らって入浴をしたが

妻は軽く船酔いをしてしまった 


この夜は 

船酔いを回避するため 私もずっと横になって過ごしたのだった


次回に続く


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