退職する前のことだったが
妻が 足を悪くして以来 退職後の暮らし方を夢見ていた
それは・・・
小さなふたり用のキャンピングカーがあれば
あまり妻を歩かせることなく
寛いだ気持ちで 旅を楽しめるのではないかと・・・
その夢は実現できなかった・・・
それぞれの人生には 実現できるタイミングを逃すと
取り戻しができない 「時間」という壁がある・・・
退職から2年後 実母が急に他界したことで
妹家族にもたくさんの協力をもらい
片づけを進めたのだったが・・・
曾祖母の代からの土地相続に漏れがあることが発覚し
実家の始末をするのに かなりの難儀をした
裁判所での調停を経て
不動産売却が終わるまで なんと6年もかかった
しかも 土地価格は捨て値も同然で
裁判費用を差し引くと 赤字だった・・・
その間に
義母の介護が始まり 苦労が重なってしまった
人生って こんなもんだろう・・・
時には 私が家を離れ
義母の介護を妻に任せて 実家の始末のため
司法書士・税理士・不動産屋を駆け回ることが
何度もあった
私も妻も 負担が重なり
心身ともに かなり疲弊していた
「いつかはリフレッシュしよう」のフレーズが
元気付けの 合言葉になっていた
今年1月に義母の入所先が決まり 安堵した
その後
妻は足の痛みを あまり訴えなくなったことで さらに安堵した
入所後の義母の体調は とても安定しており
90歳を過ぎた 義母の残された時間を踏まえると
ちょっとばかりの長旅をするには
今しかないと思い 北海道帯広市に行くことを決めたのだった
そして今回は
移動を繰り返す旅ではなく
同じホテルに5連泊することで
そこから十勝を存分に楽しむことにした
十勝への旅は 長い間 妻が切望していたこと
計画も大詰めとなり
仙台港~苫小牧間のフェリー予約も完了した・・・
2枚の写真は太平洋フェリーのHPから借用したが
往路のフェリーは 2度目の利用となった「きたかみ」で
帰路は いつも利用している「いしかり」の
妻が身体障がい者手帳を持っているので
割引制度を利用できるのがありがたい
これまでの太平洋フェリーの利用は
名古屋まで2回(往路のみ)
北海道まで4回(往復2回)
そして今回の往復を含めると 8回の乗船となる
以前も 何度か記事にしているが
自宅から2時間で仙台港に行くことができるので
いつも利用させてもらっている
車ごと船に乗れば 翌日の午前中に
名古屋か苫小牧に着いてしまうのだから
ホテルそのものが移動するようなものだから
こんなに都合良い移動はない
ずっと妻が行きたいと言っていた十勝への旅を
やっと実現できることになり 私もうれしい
ここ数年間は
義母が施設ステイ(ロングかショート)となるタイミングでの
2泊3日程度の旅を繰り返してきたが
義母には申し訳ないと思うけども このタイミングを待っていた
もちろん義母のことを考えると
今回の旅を終えたら
すぐには帰宅できないような旅を控えることにした
旅行ガイドブックを眺めては
あれこれと私に話しかけてくる
妻の明るい表情が うれしい
その姿を見ていたら
冒頭に述べた「時間の壁」は まだまだ解消できるかもしれなくて
「夢」をまだ終わらせてはいけないと思った
さてさて 妻は
十勝のスィーツがお目当てらしい・・・
私は ぶた丼とカレーライスかな・・・笑
とにかく すばらしい食材が多い十勝だけに
体重が増えないようにしたいものだ・・・
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