2025年4月4日金曜日

43回目の記念日に

43回目の記念日を 定宿で楽しんできた


温泉宿の花巻「志だて」の駐車場に車を停めると

いつもの3月末とは異なる風景に驚いた

駐車場に雪がない・・・

宿の脇を流れる豊沢川の向こう側の 山の陽陰には

ちらほら雪が見える程度だったのだ


スタッフが迎えに出てきてくれて 

挨拶と言葉を交わす

雪のない3月末の話題を出すと 

スタッフも 雪の少なさを珍しがっていた


気仙沼市の山の中に住んでいる私たちも

この冬の除雪回数が僅かでしかなく

高村幸太郎氏の言う「刃物のやうな冬」の寒さだけが際立っていた


やっと暖かくなってきたというのに

この日の最高気温は7度で 

曇り空ということもあり 暖かさを感じない日だった


エントランスを入ると さらに桜が出迎えてくれた


そして ロビーの暖かさが ありがたく感じられた

エントランスから 豊沢川方向を見ると


窓の外は 未だに冬の景色・・・


さて 

今回で8度目の利用となった宿は

昨年12月上旬に来たばかりで

僅か4か月という短いインターバルだが

43回目の結婚記念日を楽しむために予約


ここは 何度来ても本当に心地良い宿


部屋数は 僅か20室とちょっとで 

しかも大人限定の宿


でも・・・・

驚いたのは ここにも中国語圏の方が訪れていたことだった


政府が進めるインバウンド政策が 

花巻の奥深い場所にまで 影響が出ていたことに驚いた


妻の足のことを理解してくださっていることもあり 

いつもと同じ(ロビーにアクセスし易い)部屋に案内された 


慣れた宿なので すぐに いつもように温泉を楽しむことにした


妻は大浴場に行くと決め 私は部屋の半露天風呂と決めた


豊沢川の眺めを楽しみながら リラックスして温泉を楽しめる

そんな部屋風呂は とても心地良い


風呂上りに 足湯の手前にある読書コーナーに行き

チョコアイスをいただいてから 缶コーヒーを飲んで

並んでいる賢治の作品を あれこれと眺めたが 

手にしたのは新渡戸稲造に関する書籍


新渡戸家の先祖は 花巻城主のもとで働く高位の侍


稲造は原敬とも交流があったことを その書籍で知り 

新鮮な驚きを感じた 

私が勝手に 別々にそれぞれの偉業をかいつまんで知っていただけのことで

相互に交流という接点があっても それはあたりまえのことだった・・・


確かに ふたりとも南部藩士の子であったのだ・・・

 

妻が 大浴場から出てくると この場所を通るのだが

よほど 湯を楽しんでいるようだった


それにしても 今日の宿泊者は少ないようで

人の声が聞こえず 絶えず暖房のエアコンの音だけが耳に入っていた


妻を待つのを止め 部屋に戻った


部屋で 持参してきたタブレット端末を開いて

あれこれと検索していたら 妻が戻ってきた


隣接する「志戸平温泉」のショップに行きたいというので

いつもの荷物持ちも同行することにした


足の悪い妻に 荷物を持たせることは避けたいので

余程のことがない限り いつも私は荷物持ちで同行することに決めている


4か月前にも来ていたこともあり 

新鮮に感じるものはなく 何も買わずに「志だて」に戻った  


「志だて」の利用者は専用の鍵を持たせられ 

いつでも「志戸平温泉」には行くことができ

そちらの大浴場やショップを自由に楽しめるが 

その逆はないため 

常に静かな「志だて」を保てるのがうれしい


「志だて」に戻り 小さなショップを眺めていたら

妻は欲しいものを見つけたようだったが

チェックアウトの時に買うことにして 部屋に戻った


ベッドに横になった私は 軽く眠ってしまった

こんなにも寛げるのは 宿への慣れもあるのだろう


夕食時間のちょっと前に 目が覚めた

「そろそろ起こそうかと思ったんだよ」と妻


夕食は個室食が原則なため 

案内された部屋も 前回とまったく同じだった


今回の主菜料理の予約は 

アワビの踊り焼きと 前沢牛のフィレステーキ


パール婚という記念日に 少し贅沢をしようと計画


とてもおいしかった揚げ物をいただいてからの主菜は



目の前で調理され スタッフの手で切り揃えられたアワビと

熱々の陶板の上に置かれたステーキ


その柔らかさと美味しさに感動


最後に 記念日のサービスが

記念日専用に器に盛られ サービスドリンクとともに提供された 


宿に感謝 


とても良い記念日になった

もちろん妻も喜んでくれた


今はこうして 夫婦で元気にしているが 

整形外科的にポンコツな夫婦だけでなく

これまで書くことを避けていたことだが

妻は大病を乗り越えて 今がある


いつ 何が起きるか分からないが 

妻には これからも仲良く暮らしていこうと伝えた


翌朝の食事も しっかりといただいて 

のんびりと温泉も楽しんでから 買い物を済ませ

気持ち良く宿を出発しようと

チェックアウトを済ませている最中に 横入りの形で

例の中国語圏の方(女性)が 

私のチェックアウトをしていたスタッフに声をかけてきたことに驚いた


自己中心的な行動とマナー不足・・・ううむ・・・


気を取り直して スタッフのお見送りを受けて

宿を出発・・・


途中 お気に入りのチーズケーキとコーヒーを 

いつもの北上市のお店で 楽しんでから帰宅


妻が喜んでくれたことは一番の喜びで

とても良い記念日となった 




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