2017年5月15日月曜日

雨とトラウマの記憶

二日間    終日の雨が続いている
雨が続くと   庭いじりもできず    家に籠る私だが
雨が続くと蘇る記憶

多感な頃に読んだ本に
サマセット・モームの「雨」

雨が続くと   あの時の衝撃が蘇ることが
しばしば起きる

大学入学の頃に読んだことを記憶している
紛れもないトラウマになってしまったのだろう

理性が本能に負けてしまうことの罪深さ・・・

本質的な自制心というものが
人はどのように醸成されていくか

多感な頃であっただけに
そのあまりに強い衝撃に   心が支配され
自分を取り戻すため   深く悩んだ日々が続いたのだった

その反動からか   
貪るように  辻邦夫氏の作品に救いを求めたように記憶している

「回廊にて」や「背教者ユリアヌス」が懐かしい

私はクリスチャンではないが   
流石にクリスチャンの辻氏の作品は重厚で
その文体と崇高な精神性に救われた記憶がある

還暦の今   辻氏の作品を読み返そうかと思ったが
その前に   俄かに雨が小降りになり
川に釣りに行きたいという衝動が勝(まさ)ってしまい・・・

崇高さもへったくれもなくなった自分に苦笑い・・・

まあ   還暦ともなれば   それもまた善し

これまで   たくさんの苦労を重ねてきた訳だから
文学書を読み返すよりも
ちょっとばかり   目の前にある衝動を先にしてもいいかなと・・・


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